トライアンフからボンネビルシリーズ同様の水冷 OHC 4バルブ 並列2気筒エンジンを搭載するニューモデル・スピードツインが登場した。2019年春より国内への導入が開始される予定だ。
今回、登場したスピードツインには、1938年に登場しそのスポーツ性能が高く評価されたモデルと同じ名前が与えられている。その名称通り、ストリートツイン(900cc 並列2気筒エンジン搭載)の持つクラシカルなスタイリングはそのままに、大排気量のエンジン&ハイグレードなシャシーを採用することで、スポーティな走りも追求したモデルとなっている。
スピードツインでは、ボンネビルシリーズに搭載される通常の1,200cc並列2気筒エンジンではなく、カフェレーサーのスラクストンRに搭載されているモノと同様のチューニング仕様版を採用。そのうえで、マグネシウム製のカムカバーやクラッチの改良、重量バランスを見直したエンジンカバーなどを採用することにより、軽量化も実現している。
フレームもスラクストンRをベースに新設計。足まわりにはカートリッジ式のフロントフォークとプリロード調整機能付きのツインリヤショック、純正タイヤにはピレリのスポーツモデル・ディアブロロッソ コルサ3を採用。ブレーキシステムにはフロントにダブルディスク&ブレンボ製の対向4ポットキャリパーを組み合わせるなど、スポーティな走行性能をしっかりと追求している。
電子制御システムなどに関してもスラクストンRを踏襲しており、3パターン(スポーツ・ロード・レイン)のモードセレクト機能や切り替え式のトラクションコントロールシステム、ABS、トルクアシストラッチなどを標準装備している。
また、フラットなシートはシート高が807mmに抑えられるとともに、車両重量もスラクストンR比で8kg軽量な215kgに仕上げられるなど、扱いやすさにも配慮されているのがポイントだ。
エクステリア面ではクラシカルな雰囲気を残しつつ、アルミ製のコンパクトな前後フェンダーや7本スポークのアルミホイール、同じくアルミ製のスロットルボディカバーやサイドパネル、ヒールガードなど、アルミパーツを多用することでスポーティな印象を演出。バーエンドミラーやアップタイプの2本出しサイレンサーも採用することで、スラクストンシリーズ同様のカフェレーサーテイストも盛り込まれている。
STREET TWIN&THRUXTON Rと見比べてみると
並べて見比べてみると、ストリートツインのクラシカルかつ軽快なスタイリングと、スラクストンRの持つスポーティなスタイリングとが取り入れられているのが分かる。
COLOR VARIATION
SPECIFICATIONS
車名(通称名) | SPEED TWIN | |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | -×760×1,110(mm) | |
軸間距離 | 1,430mm | |
シート高 | 807mm | |
車両重量 | 215kg | |
エンジン種類 | 水冷4ストローク OHC 4バルブ 並列2気筒 | |
総排気量 | 1,200cm3 | |
内径×行程/圧縮比 | 97.6×80(mm)/11 | |
最高出力 | 72kW(97ps)/6,750rpm | |
最大トルク | 112N・m(11.4kgf・m)/6,750rpm | |
燃料タンク容量 | 14ℓ | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
始動方式 | セルフ式 | |
クラッチ形式 | 湿式多板 | |
トランスミッション形式 | 常時噛合式6段 | |
キャスター/トレール | 22.8°/93.5mm | |
タイヤサイズ | 前 | 120/70-17 |
後 | 160/60-17 | |
ブレーキ形式 | 前 | φ305mmダブルディスク&対向4ポットキャリパー |
後 | φ220mmシングルディスク&片押し2ポットキャリパー | |
懸架方式 | 前 | インナーチューブ径φ41mm正立フロントフォーク |
後 | スイングアーム&ツインショック | |
フレーム形式 | アルミニウム製クレードル付きチューブラースチール | |
乗車定員(人) | 2 | |
メーカー希望小売価格 | 未定 |
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