東京モーターサイクルショー2019で展示されている、ヘルメットメー カー・SHOEIと自動車表示機器を扱うNSウエストが開発したスマートヘルメットの 試作品を体験してきたぞ!
スマートヘルメットとは、眼の前に走行時の情報を映し出すことで、前方を確認しながら各種情報が見られるという画期的な一品。海外メーカーからも既に類似品が開発されているけど、今回は国内ヘルメットメーカー製作、かつ市販予定モデルということで、心を躍らせて臨ませてもらった。
体験会は固定された車両にまたがり、前方に走行映像を流すと いうバーチャル走行シミュレーションとなっていた。ヘルメッ トを被ると、何やら右目の前に小型の透明なディスプレイ が!
ヘルメットと接続されたバッテリーを上腕に取り付けて 電源を入れると、そのディスプレイに文字が浮かび上がったぞ! …といっても、装着者にしか見えないから写真ではわからないけどね(笑)
映像はナビゲーションシステムと連動するようで、次の右左折地点やジャンクションまでの距離と、その地点で進む方向が矢印で表されていた。文字は主張しすぎない大きさだったので、視界の邪魔にはならなかった印象だ。また、電話がかかってきたときはそれを知らせる通話マークのようなものも表示されたぞ。
ヘルメットの位置が少しでもズレると、ディスプレイと目の角度も変ってしまうため映像が見えなくなってしまうのが気になったけど、今回はあくまでも複数の方へ向けた体験会。用意されたヘルメットは大きめのものだったので、仕方がないことだろう。本来はちゃんと個人個人でフィッティングしてディスプレイがセットされるようだ。
このスマートヘルメットの発売は来年を予定していて、開発はまだまだ途中段階。個人的には”速度計も出たら…”と思ったの だけど、GPSと連動させるなどしても、実際の速度とはどうしても誤差が出てしまうそうで、難航しているとか。でも、何か打開策が見つかるといいな! ちなみにこのヘルメットは既存のモデルに小型のディスプレイ を付けたモノではなく、帽体を新しくデザインしたブランニューモデルとのこと。持った感じは普通のフルフェイスヘルメットと同じような大きさ・重量で、開発途中という割にはすごい作り込みだった。
お話を伺ったメーカースタッフさんも”まだまだこれからですね”と仰っていたけれど、SF映画のような光景をこの目で味わえて、未来のモーターサイクルの片鱗を味わえたと思った次第。感動である。
お値段は12万円〜15万円を想定しているとのことだ。そりゃあ、普通のヘルメットと比べたら割高感はあるけれど、ぜひ会場で体験してみてほしい。来年に向けて貯金したくなるかも!?
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