30年ぶりに封印がとかれ、現代に復活！『ヴイナス戦記』Blu-ray発売中

バイク乗りならではの観る楽しみも満載

1989年に公開され、人気を博したものの30年に渡り封印されていた幻のアニメーション作品『ヴイナス戦記』がついにデジタルリマスター化され、ブルーレイで発売されることになった。

 

『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザイン・作画監督・アニメーションディレクターを務めた安彦良和が描いたコミックス『ヴイナス戦記』を自ら監督として映像化。原作とはデザインやストーリーも若干変化させながら作られた映画だ。

 

舞台は21世紀初頭から現在よりも数十年未来の話。人類は金星に移住し始めたが、そこでアフロディア軍とイシュタル軍による終わりの見えない戦争状態に陥っていた。そんな状況に嫌気が差しつつも日々すごしている若者、ヒロたちが戦争に巻き込まれ、自分たちも兵士となりながらこの世界に立ち向かっていくストーリーだ。

 

この作品、ライダーが見ると興奮できるポイントがたくさんある。主人公ヒロたちは“ローリング・ゲーム”というロードとオフロードが混同したようなレースに参加していて、そこに出てくるのが“モノバイ”。1輪車だがまるでレーシングタイプのバイクのようでもあり、排気音もバイクそのもの。Vツインかな…？ なんて思いながら観るのも楽しみのひとつだろう。実際に海外でモノバイを模したような車両が作られたこともあり、もしかしたら今後目にすることもあるかもしれない。また、戦地では戦闘用モノバイが登場。レールキャノンやガトリングガンが装備され、イシュタル軍の「タコ」と呼ばれる高い攻撃性と防御力を兼ね備えた重戦車と戦うアフロディア軍の高速機動兵器として使われている。

 

 

2019年の東京が舞台であり魅力的なバイクも登場する『AKIRA』が昨今注目を集めているが、この封印から解かれた『ヴイナス戦記』もバイク乗りならば違った視点でも楽しめる、非常にオススメしたい作品だ。