【STEC Bike Only Day】レンタル車両でスキルアップを目指せ!

バイクの運転に不安のある人、カッコよくバイクに乗りたい人は必見! レンタル車両でスキルアップを目指せ!

全国規模で開催されているライディングスクールがホンダモーターサイクリストスクールだ。では、どんなスクールなのか。ここでは鈴鹿サーキット交通教育センターで行なわれた“STEC Bike Only Day”のようすをもとに紹介していこう。

写真・文:山下博央

レンタル車両でしっかりと練習!

ホンダモーターサイクリストスクール(以下HMS)はホンダの交通教育センターで行なわれているライディングスクールである。交通教育センターはホンダの創業者でもある本田宗一郎氏の提唱で1964年に鈴鹿サーキットに設けられ、北は栃木県のツインリンクもてぎ内にあるアクティブセーフティトレーニングパークから、南は熊本県のHSR九州にある交通教育センターレインボー熊本など、全国7ヶ所に開設している。それぞれの交通教育センターではHMSのようなライダーを対象としたスクールのほかにも、ドライバー向けのスクール、そして企業向けの安全運転研修なども行なわれている。“ホンダ”と付くが、ホンダ車以外のユーザーも利用できる。

 

HMSの特徴は、広いトレーニングコースを使い、レンタル車両を使ってスクールが受けられることだ。レンタル車両はホンダのバイクが用意されており、スクーターから250cc、400cc、1100ccまでと、各種そろっているのだ。レンタル車両には教習車のようにバンパーが装着されているため、転倒してもライダーやバイクへのダメージは最小限に抑えられている。万が一、倒してしまいバイクが壊れてしまっても、その修理代を請求されることもないのだ(もちろん、故意に壊した場合は別です)。

 

レンタル車両でスクールを受けるメリットは大きい。自分のバイクで受講する場合は、転倒してしまうと当然傷付けてしまうし、レバーなどが欠損してしまうと自走の場合、走行できなくなってしまう危険性もある。なにより、カウルやタンクにキズを付けてしまえば、高い修理代もかかってしまうことにもなるのだ。かといって、転倒しないように慎重になりすぎてしまっては、せっかくのスクールも楽しめないというもの。そういった点でも、レンタル車両なら自分のバイクでは挑戦できなかったことに挑戦できるのもメリットではないだろうか。なお、参加費もSTEC独自の学生スーパー割を利用すれば6600円とリーズナブル。ライディングギアも無料レンタルできるので、免許だけ持っていれば参加することが可能なのだ。

 

HMSで開催されるクラスは開催する交通教育センターによって多少名称は異なるが、今回、鈴鹿サーキット交通教育センターで行なわれていたのは、リターンライダーの自信回復にオススメの“初級タウンライドチャレンジコース”から、よりスムーズに走れるようになりたいというライダーに最適な“中級ツーリングライドチャレンジコース”、そして、さらなるレベルアップを目指す“中級スポーティライドチャレンジコース”だ。交通教育センターでは、普段は同じ日にバイク以外にクルマのスクールなども開催されているのだが、今回はバイクシーズン到来前の特別企画“Bike Only Day”として、バイクのスクールのみで開催されたのだ。

 

スクールは事前予約制で、9時から受付が始まり、9時半から開校式、オリエンテーションを経て、準備体操、バイク選びと点検などの準備を経て、コースを使っての実技に入っていく。スケジュールは参加コースによって異なるが、今回は午前中、初級コースはブレーキや低速走行を中心に、中級コースはブレーキやターンなどを中心に練習。そして、お昼休憩をはさんでの午後からはコース上に置かれたパイロンの間を走行するパイロンスラローム、そしてパイロンで設けられたコースを走るコーススラロームを中心に行なっていた。このパイロンスラロームやコーススラロームでは、午前中に練習したブレーキやターンなどが利いてくる。短い区間で効率的に加速、減速してクイックにターン。はじめはぎこちなかった参加者の動きも、回数を重ねるごとにスムーズになり、そしてサマになっていく。わずか半日とはいえ、その違いは取材していてもわかるくらいだったのだ。今回は特別企画ということで、ひと通り課題が終了した後に、鈴鹿サーキット国際レーシングコースを遊覧走行する特典もあり、参加者は陽が落ち、暗くなるまでスクールを満喫したのだ。

 

バイクはライダーの姿勢や操作のようすが周りから見られるもの。それなら、スマートに、そして、カッコよく乗っているところを見られたいもの。そんなライダーを目指してみてもいいのではないだろうか。

 

HMSはバイクやクルマのスクールを専門に行なう交通教育センターの広い敷地内で開催され、整備された環境で走ることができる。バイクはレンタル車両を使うことが基本となるのだ

レンタル車両はこの6台!

 

交通教育センターのレンタル車両は主に写真の6台で、右からCBR250R、VTR250、CB400F、CB400SF、NC750L、CB1100RSとなる。使用できるのは所有する運転免許証の種類に準じる形となり、普通自動二輪免許の人は400ccまでとなる。ただし、HMSが2回め以降で大型自動二輪免許の取得を考えている人はNC750Lを選ぶことも可能だ。また、大型自動二輪免許の人でも初参加の人はNC750Lからとなり、2回め以降はCB1100RSを選ぶことができる。

 

今回は特別企画として鈴鹿サーキットフルコースの遊覧走行も楽しめたのだ。普段はなかなか入れないコース上で記念撮影も行ない、その後はみなさん、思い思いに写真に撮っていた

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