各メーカーは義援金やサポートを実施
2020年7月、熊本県を中心とした九州、中国、中部地方に深刻な被害をもたらした『令和2年7月豪雨』。今なお各地には被害の傷跡が残り、さまざまな企業・団体が支援を表明している。そして国内のバイク関連メーカーも同災害に対し、さまざまなサポートを行なうと発表している。ここでは8月6日までに編集部で把握している各メーカーの動きを紹介したい。
ホンダ、ヤマハ、スズキは義援金などを寄付
国内バイクメーカーであるホンダ、ヤマハ、スズキはそれぞれ、各団体に義援金を寄付している。
ホンダは義援金および寄贈品として、義援金500万円と寄贈品総額400万円相当(高圧洗浄機10台、発電機10台)、そのほかに感染症予防衛生用品(マスク、消毒液)を日本赤十字社に寄託し、熊本県へ寄贈。
(参照:災害支援の活動報告|Honda公式サイト)
ヤマハは特定非営利活動法人ジャパン・プラットフォームを通じて300万円の義援金を拠出すると決定している。
(参照:「令和2年7月豪雨」被害を受けられた方への支援について|ヤマハ発動機公式サイト)
スズキは日本赤十字社を通じて300万円の義援金の寄付と、熊本県の被災自治体等に車両5台の貸与を発表している。
(参照:「令和2年7月豪雨災害」への支援について|スズキ公式サイト)
キムコジャパンは修理費用とキムコ車両への買い替え費用の一部をサポート
台湾メーカーのキムコジャパンは被害に遭ったキムコ車両の修理代金のうち20%(最高税別3,000円)のサポートと、メーカー問わず被害車両からキムコ車両(キムコ車両)に乗り替える際の購入資金として5,000~1万5,000円(税別)をサポートすると発表。期間は8月31日まで。
(参照:「令和2年7月豪雨災害サポート」実施のお知らせ|キムコジャパン公式サイト)
タイヤメーカー2社は義援金とサポートを実施
ブリヂストンは日本赤十字社を通じて800万円を寄付し、同社グループ各社は被害地域への日用品などの支給を行なっていると発表している。
(参照:「令和2年7月豪雨」 被災地への支援について|ブリヂストン公式サイト)
ダンロップブランドを展開する住友ゴム工業は被災地への義援金として500万円を日本赤十字社を通して寄付すると発表。また今後、グループ社員からも義援金を募る予定とのこと。
(参照:令和2年7月豪雨被災地への支援について|住友ゴム工業公式サイト)
熊本の合志技研工業は義援金と飲料水を寄贈
熊本県を拠点とするホンダ系二輪・四輪メーカーで鈴鹿8耐にも挑戦する合志技研工業は熊本県人吉市社会福祉協議会にペットボトル飲料水を90ケース、日本赤十字社熊本県支部に100万円、熊本県南豪雨義援金に200万円を寄贈。
(参照:令和2年7月豪雨で被災された方々にお見舞い申し上げます。|合志技研工業公式サイト)
災害に関する寄付やサポートの動きは公開されてはいるものの、実際のところ、あまり表面化しないことが多い。とくに災害は被災地以外では意識されることもなく、遠い世界の出来事だと思われがちだ。とはいえ自然災害は日本中、どこででも起こり得る問題。そしてバイクに関係する各社がこのような災害サポートを行なっていることも知っていただきたい。
また願わくば、被害に遭った方々に対して広く支援の輪を広げるためにも、みなさまのお力添いをいただければ幸いです。