アイディアの電動3輪バイクAAカーゴが2020年日経優秀製品・サービス賞で最優秀賞を受賞

3輪車ならではの安定性とEVの環境性能を評価

プジョーモトシクルの日本総代理店でもあるアイディアの電動3輪バイクのAAカーゴが、日本経済新聞社が主催する「2020年日経優秀製品・サービス賞」において、最優秀賞を受賞した。

 

この優秀製品・サービス賞は今回で39回目となり、最優秀賞は生産財5点、消費財6点、サービス5点がそれぞれ受賞している。AAカーゴは消費財のうちの1点として受賞していて、ほかには四輪だとトヨタのヤリス、任天堂のゲームソフト”あつまれ どうぶつの森”も受賞対象となっている。

 

AAカーゴは近年のEC拡充により多頻度小口配送が増加したこと、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により食品宅配の急増を受けて物流におけるラストワンマイル問題(※再配送コストの増大による運送会社への経営圧迫問題)の緩和、さらには脱炭素化社会に向けた世界的な取り組みであるEVシフトの一助となるべく開発された製品だ。

 

開発コンセプトから企業・飲食店向けの設計となっており、3輪のうち2輪で構成される車体後部を荷台とするほか、車両を垂直の状態にするロールロック機構などを採用することで転倒を抑制。日本マクドナルドの宅配車両として採用されている。

 

同賞の審査委員会による評価のポイントとして、以下のコメントが寄せられている。

 

• コロナ禍における、宅配需要のトレンドをうまく捉えた。宅配の乗り物は事故が多いことが多く、このバイクの機能ならば安定しており、事故を防げる。
• この商品が大企業ではなく、スタートアップから出てきたことは大きく評価したい。本賞はスタートアップ企業を掘り起こすねらいもある。
• EVなので、環境負荷の軽減に貢献していることはいうまでもない。

 

すでに広く報道されているように、先進国では2030〜35年を目途として、ガソリンエンジンを搭載する四輪車の新規販売を終了させるといった脱炭素化社会の実現に向けて動き始めている。必然的にバイク業界にもEV化の波が押し寄せることになるだろう。

 

そのうえ新型コロナウイルス感染症によって物流の動きなども変化することが予想されている。そのなかでアイディアの先進的な取り組みが評価された格好といえるだろう。

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