ヤマハは4月6日、国土交通省にリコールの届け出を行なった。
対象となるのはマジェスティS(型式:JBK-SG28J、2BK-SG52J)で、不具合が発生した部位は動力伝達装置(ベルト駆動用プーリの締付けナット)。
動力伝達装置において、ベルト駆動用プーリの締付け部の構造が不適切なため、走行中に当該プーリの締付けナットが緩むことがある。そのため、当該プーリがケースカバーと接触して異音が発生し、そのまま使用を続けると、ナットが脱落し、最悪の場合、エンストして再始動できなくなるおそれがあるとのことだ。
対策として全車両、ベルト駆動用プーリの締付けナットとワッシャを対策品と交換し、ナットの締付けトルクを変更する。
不具合は市場からの情報により発見され、不具合の報告件数は51件。不具合を起因とする事故は発生していない。
対象となる車台番号の範囲、および製作期間は型式ごとに以下のとおりとなる。
型式:JBK-SG28J
- 車台番号
- SG28J-001001〜SG28J-025116
- 製作期間
- 平成25年9月14日〜平成29年8月23日
- 対象台数
- 2万3,400台
型式:2BK-SG52J
- 車台番号
- SG52J-001001〜SG52J-010710
- 製作期間
- 平成29年12月19日〜令和3年2月24日
- 対象台数
- 9,258台
使用者にはダイレクトメールなどで告知される。なお、本届出は、平成29年11月7日付け「届出番号533」の改善対策届出と同様な問題であるが、継続調査の結果、他機種においても不具合が発生するおそれのあることが判明したため、リコールを実施するものであるとのこと。また、リコール対象車の車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているので、オーナーはヤマハの「バイク・スクーターリコール等情報検索」を利用するか、最寄りのYSPに相談いただきたい。
国土交通省「リコールの届出について(ヤマハ マジェスティS XC155)』(令和3年4月6日)」
ヤマハ「マジェスティS(XC155)に関するリコールについて」
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