ヤマハは6月1日、国土交通省にリコールの届け出を行なった。
対象となるのはトリッカー(tricker XG250)で、不具合が発生したのは速度計となる。
速度計において、正規の仕様と異なる指針保持ピンを組付けたものがある。そのため、計器盤内の温度が上がると、当該保持ピン表面の塗料が粘性を帯び、最悪の場合、指針が当該保持ピンに固着し、速度計が作動しなくなるおそれがあるとのこと。
対策として全車両、計器盤の製造ロット番号を確認し、該当するものは計器盤を正規品と交換する。また、計器盤を交換する際は、その時点の走行距離をメンテナンスノートに記録する。
不具合は市場からの情報で発見され、不具合の報告件数は28件。不具合を起因とする事故は発生していない。
対象となる通称名、型式、車台番号の範囲、製作期間、リコール対象対数は以下のとおり。
- 通称名:tricker XG250
- 型式:2BK-DG32J
- 車台番号:DG32J-001661〜DG32J-002034
- 製作期間:令和2年4月14日〜令和2年7月22日
- 対象台数:374台
また、交換修理用部品として出荷し、組み付けられた車両が特定できないものとして以下の純正部品も挙げられている。以下の交換修理用部品が組み付けられた車両は、同様の改善を実施する。
- 部品名称:メーターアセンブリ
- 部品番号:5XT-83500-20
- 出荷台数:令和2年3月18日〜令和3年1月6日
- 対象部品数:103個
使用者に対してはダイレクトメールで通知されるが、修理などの理由で期間内にトリッカー用の純正メーカーを交換・取り寄せた場合についても注意が必要なので、購入した場合には購入店に相談いただきたい。
国土交通省「リコールの届出について(ヤマハ tricker XG250)」(令和3年6月1日)
ヤマハ「tricker XG250に関するリコールについて」(2021年6月1日)
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