昨年規模をかなり縮小した同イベントだが、今年も国や自治体のガイドラインにのっとりつつ開催することができた。運営スタッフや出展社も感染対策を万全にしたうえで参加者がすばらしい時間をすごせる場を提供できていたと思われる。そしてバイクエリアも復活。バイクキャンパーたちも遊びに来ることができ、3日間を存分に楽しんでいたようだ。
参加者も含めみんなでつくるイベントの見本となるだろう
去る9月18日から20日の3日間、New Acoustic Camp 2021が開催された。開催当時はまだ各地の緊急事態宣言が解除される前であり、各自治体とも参加者や出展社が安心でき、安全に開催するための協議を重ねたうえでの開催となった。
このイベントの特徴の一つが、リピーターが多いこと。いわゆる“フェス”という雰囲気よりもステージイベントもある大規模なアウトドアイベントというイメージで、芝生エリアで遊んですごしたりキャンプサイトでゆったりすごしたりと、開催期間をみんなで楽しんですごすのがクセになるのだろう。ステージエリアでも少し離れて座って聴いている人たちの姿も多く見受けられるほどゆったりとした空間が広がっているのだ。家族や仲間たち、もちろん一人でもこの場所でこの時間をすごすことは至福ともいえるだろう。
今回一番印象に残ったのは“密”になりがちなステージエリア。大好きなアーティストたちがすばらしい演奏で迎え入れてくれて気分も最高潮に達する場所だ。しかし、参加者たちはマナーやモラルを忘れることなく各々の距離をたもち、ステージ前に至っては真横から見ると逆側まで見えるくらいしっかりと整列した状態でライブを満喫していた。通常ならば大声でのコール&レスポンスの瞬間でも誰一人大きな声を出さず、ただ手を挙げてそれに呼応。事前に何の打合せもなく集まった多くの参加者の気持ちが一つになっていたことを強く感じる、非常に感動的で、このイベントを象徴するような瞬間だった。運営スタッフだけでなく、出演者や参加者さえも同じ気持ちでイベントを成功させたい、今後も継続させていきたいという気持ちがニューアコースティックキャンプを支えているのだろう。
そしてタンデムスタイルが受け持つバイクエリアが復活! 初日の悪天候にも関わらず、バイクキャンパーたちが来て各々が広めのスペースでテントを張ってすごしてくれた。リピーターも多く、今後も継続して欲しいとうれしい声もいただいた。〝ありがとう〟といわれることが多かったが、こちらこそありがとうございました~!
いつも目の前にある“ニンバスステージ”や飲食ブースがまだ完全復活できていないこともあり、立ち寄る人の数は減ることに。来年のステージと来場数復活を祈って新しいコンテンツを今から検討中だ。
初日は台風の影響で軽い雨に見舞われたが、残りの2日間は真夏のような晴天。都内などその他の地域が初日に豪雨だったこともあり、残念ながら一部のバイク参加者がキャンセルしたが、野外のイベントでは仕方のないこと。来年も同じ場所で待っているのでぜひ参加してほしい。
バイクエリア
今年のバイクエリアは例年どおりの状態に戻り、バイクの場内駐輪が可能に。エリア内にまたがり可能なファンティック・キャバレロスクランブラー250、ランブレッタ・V125スペシャル、マットモーターサイクルズ・アキタ250ブラック&シルバー、ロイヤルエンフィールド・メテオ350の4台を展示。そして実際に遊べるトラッパー(トライアルのホッピングトレーニングマシン)や巨大ジェンガを用意して楽しい時間をすごしてもらうことができた。
また、場内のスタッフが活用していたe-BIKEはタンスタの持ち込み。徐々に注目度が上がっているe-BIKEだが、ヤマハやファンティックなどバイクメーカーも発売しているので、そこからバイクに興味を持ってくれる人も増えてくれるとうれしい!
新型コロナ対策を練りに練ったうえでの念願の開催
今回ニューアコが講じた主な対策
- 入場(参加)人数の制限
- 検温
- 各所での消毒
- 来場者情報登録COCOAダウンロード
- 各所でのソーシャルディスタンスの確保、消毒
- ステージ前入場制限
- ステージエリアや食べ歩き禁止
- ライブ、イベントコンテンツは21時まで
- 大声禁止
- アルコール全面禁止
- マスク着用などマナー・ルールの徹底
イベント概要
- イベント名
- New Acoustic Camp 2021
- 開催日
- 2021年9月18日(土)~20日(月)
- 会場
- 水上高原リゾート200(群馬県利根郡みなかみ町)
- 主催
- NEW ACOUSTIC CAMP実行委員会