KTMジャパンは11月1日、国土交通省に対してKTM/ハスクバーナ・モーターサイクルズの複数車種に対してリコールの届け出を行なった。
不具合が発生した車種はKTMの690 SMC R、690 EUDURO R、ハスクバーナ・モーターサイクルズの701 SUPERMOTO、701 ENDURO、VITPILEN701、SVARTPILEN701の6車種で、不具合が発生した部位は動力伝達装置(クラッチレリーズシリンダー)。
不具合は動力伝達装置において、製造時におけるクラッチレリーズーズシリンダー内部ピストンの組み付けが不適切なため、当該シール部からクラッチ液が漏れることがある。そのためクラッチ液の漏れにより、クラッチ操作システム内の油圧が低下し、最悪の場合、クラッチ操作が行なえず走行不能となるおそれがある。
対策として全車両クラッチレリーズシリンダーを点検し、不具合品を装着している車両は当該シリンダーを対策品と交換する。また、必要に応じてエンジンオイル、オイルフィルターの交換を実施する。
不具合は市場からの情報で発見され、不具合の報告件数は268件。不具合に起因する事故の有無は報告されていない。
対象となる車両の通称名、型式、車台番号、製作期間、台数は以下のとおりだ。なお、リコール対象車の車台番号の範囲には対象とならない車両も含まれる場合があるが、当該車種のオーナーは早急に最寄りのKTM認定ディーラー、またはハスクバーナ・モーターサイクルズ正規ディーラーに相談いただきたい。
対象車両情報
- 車名
- KTM
- 型式
- 690SMCLSV47
- 通称名
- 690 SMC R
- リコール対象車の車台番号の範囲
- VBKLSV401KM744960〜VBKLSV409LM706152
- リコール対象車の製作期間
- 平成31年1月17日〜令和2年8月13日
- リコール対象車の台数
- 117台
- 車名
- KTM
- 型式
- 690ENDLEV47
- 通称名
- 690 ENDURO R
- リコール対象車の車台番号の範囲
- VBKLEV406KM746047〜VBKLEV401LM784433
- リコール対象車の製作期間
- 平成31年1月24日〜令和2年1月10日
- リコール対象車の台数
- 38台
- 車名
- ハスクバーナモーターサイクルズ
- 型式
- 701SMUSV47
- 通称名
- 701 SUPERMOTO
- リコール対象車の車台番号の範囲
- VBKUSV40XKM736957〜VBKUSV403LM782924
- リコール対象車の製作期間
- 平成30年9月6日〜令和元年12月9日
- リコール対象車の台数
- 110台
- 車名
- ハスクバーナモーターサイクルズ
- 型式
- 701EDUEV47
- 通称名
- 701 ENDURO
- リコール対象車の車台番号の範囲
- VBKUEV401JM718322〜VBKUEV403LM781747
- リコール対象車の製作期間
- 平成30年2月14日〜令和元年12月2日
- リコール対象車の台数
- 55台
- 車名
- ハスクバーナモーターサイクルズ
- 型式
- 2BL-HQV701
- 通称名
- VITPILEN701
- リコール対象車の車台番号の範囲
- VBKUPV401JM716841〜VBKUPV408LM704351
- リコール対象車の製作期間
- 平成30年2月13日〜令和2年7月8日
- リコール対象車の台数
- 228台
- 車名
- ハスクバーナモーターサイクルズ
- 型式
- 701SPUBV47
- 通称名
- SVARTPILEN701
- リコール対象車の車台番号の範囲
- VBKUBV405KM755741〜VBKUBV405LM704242
- リコール対象車の製作期間
- 平成31年3月12日〜令和2年7月31日
- リコール対象車の台数
- 139台
使用者にはダイレクトメールにて告知される。また改善実施済車には、車台番号近傍に外-3312 のステッカーを貼付する。
国土交通省『リコールの届出について(ハスクバーナモーターサイクルズ VITPILEN701 他)』(令和3年11月1日)KTMジャパン『サービスと安全チェック』ハスクバーナ・モーターサイクルズ『サービスと安全チェック』
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- 電話番号
- 03-3527-8885
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