JAF(一般社団法人日本自動車連盟)は、レッカー車で二輪車をけん引できるアタッチメント「二輪アタッチメント」を国内で初めて開発し、1月5日(水)より順次、全国で運用を開始することを発表した。
JAFが開発した二輪アタッチメントとは、通常、四輪車のみけん引可能なレッカー装置に装着し、今までけん引ができなかったバイク(二輪車)を安全に運ぶためのモノとなる。
これまでレッカー車でバイクをけん引することは構造的に難しく、バイクを運ぶためには積載車などで現場に行く必要があり、現行のレッカー装置で倒れやすいバイクをけん引することはできなかった。そして従来、バイクを運ぶことができる積載車・多目的車の合計は209台。そのため、ライダーのトラブル発生時、対応可能なサービスカー手配のため現場への到着に時間がかかっていたとのこと。しかし、今回開発した二輪アタッチメントを装着することで、レッカー車でバイクを運べなかった問題が解決。
構造的に安全性が担保された装置の開発はこれが日本初になり、JAF主力のサービスカーであるレッカー車で安全に運ぶことができるようになるため、迅速な移動が可能になるとのことだ。なお本アタッチメントを装着できるレッカー車は従来から約2.5倍の合計523台となり、ツーリングや出先でトラブルに遭ったライダーのユーザーに今までよりも早く安心を届けられるようになるとJAFでは評価している。
積み込み可能なサイズは原付(50cc)〜 大型バイク(1,300cc程度)を見込んでいて、ホイールベース1,145〜1,700mmを想定。ちなみに参照用としてJAFではホンダ・Dio50(1,145mm)、スズキ・スカイウェイブ250(1,600mm)、ホンダ・CB1300SF(1,520mm)を挙げている。
なお、本アタッチメントはJAFのサービスカーのみが装備しているオリジナルの装置となる(実用新案登録済)。一般への販売予定はない。
【参考】JAFのバイクロードサービスとは?