ヤマハ発動機は2月1日、国土交通省にリコールの届け出を行なった。
対象となるのはMT-09 SPとTRACER900 GT。同系統のモデルではあるが不具合が発生したのはそれぞれ異なる部位となるので注意いただきたい。
まず、MT-09 SPで不具合があったのは計器盤(メーター)となる。
不具合はデジタル式の速度計及び走行距離計において、計器盤内に組み付けられたコンピューターのプログラムが不適切なため、走行中に速度や走行距離の表示が固定され、変わらなくなるおそれがある。
対策として全車両、計器盤を対策品と交換する。また、計器盤を交換する際は、その時点の走行距離をメンテナンスノートに記録する。
不具合は市場からの情報で発見され、不具合の報告件数は22件。不具合に起因する事故は報告されていない。
続いて、TRACER900 GTで不具合が発生したのはスロットルグリップ。
不具合は加速装置において、スロットルグリップの強度が不十分なため、車両を起こす際などに当該グリップを少し回転させた状態で外側方向へ引っ張ると、過大な力が加わり、亀裂が生じることがある。そのため、当該グリップを操作する時に引っ掛かり、最悪の場合、エンジン回転数の上昇・下降ができなくなるおそれがある。
対策として全車両、スロットルグリップへ加わる力を軽減させるため、エンドグリップを対策品と交換する。また、スロットルグリップを点検し、亀裂が認められる場合は新品と交換する。
不具合は市場からの情報で発見され、不具合の報告件数は1件。不具合に起因する事故は報告されていない。
2車種の対象となる車両の通称名、型式、車台番号、製作期間、台数は以下のとおり。使用者にはダイレクトメールなどで告知される。なお、リコール対象車の車台番号にの範囲には、対象とならない車両も含まれているため、詳しくは最寄りのヤマハ正規販売店に相談いただきたい。
対象車両情報
- 車名
- ヤマハ
- 型式
- 2BL-RN52J
- 通称名
- MT-09 SP
- リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲
- RN52J-002058〜RN52J-004542
- リコール対象車の製作期間
- 平成30年2月12日〜令和3年1月28日
- リコール対象車の台数
- 1,982台
- 車名
- ヤマハ
- 型式
- 8BL-RN70J
- 通称名
- TRACER900 GT
- リコール対象車の車台番号(シリアル番号)の範囲
- RN70J-000301〜RN70J-000906
- リコール対象車の製作期間
- 令和3年3月9日〜令和3年9月30日
- リコール対象車の台数
- 563台
国土交通省『リコールの届出について(ヤマハ MT-09 SP)』(令和4年2月1日)
国土交通省『リコールの届出について(ヤマハ TRACER900 GT)』(令和4年2月1日)
CONTACT
- 問い合わせ先
- ヤマハ発動機カスタマーコミュニケーションセンター
- 電話番号
- 0120-090-819
- URL
- https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/