本誌(No.104)、P64~65の「あなたのもとへスタッフ参上! マンボサイトー編」の裏話について書こうかと思います。誌面にはなってませんが、現地に向かうまでにいろいろあったんですよこれが…。
ボクがおじゃました竹内さんが住んでいるのは兵庫県。編集部からだとなかなかの遠方なので、まずは「どうやって行く?」という問題が立ちはだかりますね。普通の感覚なら、東京→兵庫の移動であれば新幹線か飛行機になると思うんですが、それだと現地に着いてから一緒にツーリングができませんから、もちろんバイクに乗って向かうわけです。「誌面でさんざん長距離ランの企画をやっているボクにとって、東京~兵庫間は十分、自走可能距離! カウルのあるバンディット1250Fなら、むしろ余裕でしょう!」
な~んて予想をして走ったわけですが…。やっぱりコレ、地味につらかったー! 誌面にする場合はカメラマンさんがついてきてくれるのでさびしくないんですが、今回はリアルに1人ですからね。走り疲れても写真を撮ってくれるわけじゃなし、誰もこの孤独な旅を見るわけじゃなし、ひたすら淡々と走り続けるわけですからね。(フツーの人はみんなそうだよ!というツッコミはごもっとも)
竹内さんと会う前日を移動日としていて、その日は大阪に泊まることにしていました。さぁ、それではここで、いきなりですがタンスタ編集部御用達の安宿情報をお教えしましょう! 実はタンスタスタッフ(の古株メンバー)は、大阪取材のときに愛用している格安のカプセルホテルがあるんですよ。ではでは、発表します!
というところです~。その名のとおり、なんばの駅の近くにあるカプセルホテルです。繁華街のすぐそばという立地条件にもかかわらず、1泊2,500円! もちろん駐車場はありませんので、バイクで行くときは四つ橋筋の向こう側にある立体駐車場へ行きましょう。ココ、立体駐車場なのですが平置きのスペースもあって、バイク大歓迎なのがうれしいんですよね。バイクで行ったのは今回を含め2回だけなんですが、もうホント、オッチャンたちの愛想がよくて温かい気持ちになれます。「明日の朝まで停めたいんですけど」「ええよええよ~! ココに停めたらええわ! もしよかったらヘルメット預かっとこか?」などと言ってくれて、ありがたくご厚意に甘えました。「おおきにー!」という言葉がうれしいんですよね。「あぁ大阪に来たな」と思います。
ホテルには小さなロッカーしかないので、バイクから降ろす荷物は貴重品と1泊分の衣類だけにしましょう(タオルはホテルにありますよ)。チェックインしたらロッカーに荷物を放り込んで、ひとっ風呂浴びて、なんばの街に繰り出す…というのが正しい過ごし方です。ボクはお好み焼き屋→うどん屋という、「これぞ大阪コンボ」なハシゴをして、ビールまで飲んで、あとはカプセルルームに転がり込む…という大阪ライフを堪能。いやぁ、誌面にはなってませんが楽しかったです。
ちなみに『カプセルインなんば』は、いろいろな部分で、ディープな感じが楽しいカプセルホテルです。周囲には普通にラブホテルとか風俗とかもありますし、なんかこう、いかにも歓楽街的な街並みのなかにあります。で、なんせ安いので、海外のバックパッカーにも有名なようです。ホテルの1階部分ではよく海外の人を見たりします。あとおもしろいのは、地下1階に大量のマンガが置いてあること。時間をつぶすのにいいんですが、タバコがもうもうと煙っているので非喫煙者にとってはちょっとツライですかね。でもカプセルのなかは当たり前ですけど清潔で、寝るのは問題ありません(テレビのリモコンが壊れてて若干反応が鈍かったりしますが…)。翌日はトーストとゆで卵、コーヒーがサービスなので、ぜひ食べていきましょう。駐車場ではまた愛想よく送り出してくれるので、気持ちよく旅が再開できますよ。
…というわけで、誌面にならなかったボクの1人旅ですが、大阪へツーリングに行く人にはこのプラン、ちょっとオススメだったりします。ビギナーにはちょっとハードルが高いかもしれませんが、“濃い”大阪を体験できると思います。