ならし運転
新車や分解整備をした車両は、部品と部品のなじみをよくする目的で「ならし運転」を行なう必要があると言われてきたが、現在は品質の向上などにより旧来の方法や条件とは変わってきている。ホンダはエンジンや駆動系保護のため、50㏄スクーターは新車から100㎞まで、50㏄以上は500㎞まで急発進や急加速を避けて控えめな運転を推奨するものの、ならし運転を行なう必要はないとしている(参考ページ)。カワサキは2018年10月30日、ならし運転の新条件をウェブサイトで告知してして、旧来は1,600㎞まで2段階の回転数制限を設けていたが、現在は1,000㎞までを3段階、しかも一時的なら制限回転数を超えても問題ないとしている(参考ページ)。ヤマハとスズキはならし運転の方法を車両ごとの取り扱い説明書に記載していて、その方法に従うこととされている。これは排気量などの条件で方法が異なるそうだ。スズキはタイヤについても触れていて、新品タイヤなので急加減速、旋回時の傾きにも注意を喚起している。いずれにしても指定された走行距離に達したらエンジンオイル&オイルフィルター交換などを行なって、新品の部品同士による摺動や組み立て工程で発生したゴミ、汚れを排出し、通常運転に移行しよう。
両ヒザでタンクをはさみ込み、主に下半身で車体を操る基本的なライディングテクニック。ニーグリップをしないと上体に負荷がかかり、加減速や旋回時にバランスをくずしたり疲労の原因にもつながる。また、両腕に必要以上の負担がかかる怖れもある。
にぎりゴケ
パニックブレーキでフロントタイヤをロックさせてしまい倒れてしまうこと。危険なので急ブレーキはさけよう。