バイク用語辞典

『バイクの構造・状態』に関する『さ行』の用語

  • 自動遠心クラッチ

    クラッチ操作をしなくてもギヤチェンジができるクラッチのこと。とはいってもスクーターのように完全なオートマチックではないので、シフトチェンジ操作をしなくてはならない。

  • ジャイロ効果

    物体が回転すると、回転軸を中心に安定しようとする力。地球の自転やコマにもジャイロ効果が働く。バイクでは前後輪とエンジンのクランクシャフトに大きなジャイロ効果が発生する。

  • シャフトドライブ

    エンジンの動力をチェーンではなくシャフトでリヤタイヤに力を伝える駆動伝達装置。BMW・R1250GSなどに採用されている。ほぼメンテナンスフリーだが、構造上重いのが難点。

  • シングル(単気筒)

    シリンダーが一つのエンジン。構造がシンプルなので整備性にもすぐれている。高回転には向かないが低速から粘りのあるトルクを発揮する。

  • スーパーチャージャー

    過給機の一種で、排気を利用して吸気を加圧することで燃焼効率を高めようとするターボチャージャーと異なり、クランク軸の回転運動を利用して吸気を加圧する構造を指す。自然吸気以上に爆発的なパワーを得ることができる。パイク用として過去に純正採用された例はなく、ごく一部でチューニングパーツとして流通していたが、2015年にカワサキがニンジャH2で純正採用。現在では同社ニンジャH2シリーズのほかZ H2も純正採用する。

  • 水冷

    シリンダーの外側に冷却水を通してエンジンを冷却する構造。冷却水の熱はラジエターで外部に放出。高出力車に多く採用される。

  • スロットルバルブ

    バタフライバルブ」の欄へ。

  • セル

    スターターモーターによってクランクを回し、エンジンをスタートさせる方式。

    ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年12月27日水曜日

  • 前後連動ブレーキ

    前ブレーキ、または後ろブレーキのどちらか一方を操作すると、前・後輪、両方のブレーキが適切なバランスで作動するブレーキシステムのこと。コンビブレーキともいう。

  • センタートンネル

    スクーターの構造に使われる用語で、左右のステップボードの間にある盛り上がった部分のこと。スポーツ性の高いスクーターほどこのセンタートンネルが高く、乗り降りがしづらくなる傾向にある。というのも車体剛性を確保するためにはフレームをより高い位置に通す必要があり、この部分が高くなってしまうのだ。一方、走行性能よりも、乗り降りなどの利便性や服装の自由度を優先するスクーターはこの部分をフルフラットにすることにこだわる。一口にスクーターといっても、このセンタートンネルがあるかないかで、スポーティな走りなのか? 利便性重視なのか? が判断できるのだ。