アイドリング
エンジンをかけてアクセルを開けていない状態。たとえば信号待ちなどで停まっているときのこと。
エンジンブレーキ(エンブレ)
アクセルを閉じたときに生じる抵抗のこと。アクセルを開けたときはエンジンがタイヤに動力を伝えてバイクは加速する。逆にアクセルを閉じると惰性で回り続けるタイヤが、回転を下げようとしているエンジンを回そうとして抵抗が発生する。これがエンジンブレーキの原理。5速よりは4速、3速よりは2速と、低いギヤになるほどよく効く。スクーターはその構造上一部のモデルを除き、エンジンブレーキの効きは弱い。
エンスト
エンジンストールの略で、エンジンが止まってしまうこと。バイクの調子が悪いのでなければ、ギヤの入れ違いやクラッチ・アクセルの操作ミスによることが多い。
カムシャフトがシリンダーの横に配置され、プッシュロッドによりロッカーアームを押し上げてバルブを動かすものをOver Head Valve(OHV)式という。
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2016年12月6日(火)
オーバーフロー
主にキャブレターからガソリンがあふれ出ることを指す。場合によってはエンジンにまでガソリンが流れ込んでしまうという事態をまねくこともある。
エンジン内部で火花を飛ばす重要な役目をはたしているスパークプラグが、ガソリンの不完全燃焼などが原因で機能しなくなってしまうこと。低回転域のまま走り続けるとカーボンが電極部に付着し、カブりを誘発することもある。対策として高回転もしっかり使うといい。
足でレバーを下に蹴り込み、人力でエンジンを始動する方式。大排気量車になるにつれ重くなるのでかけづらくなる。
昨日からひたすらSR400のキック始動の練習をしていたおだチャン。その後、2回ほどバッテリーを上げ、充電→練習→充電→練習…を繰り返していました。が、ほぼ丸一日経った今、ようやく成功させました!1番目の動画には成功シーンはありませんが、SRの始動性に問題があるわけではありません。1番目の2:06あたりでやたぐわぁが始動性のよさを証明しています。成功シーンだけが見たい人は2〜3番目の動画をご覧ください。(サブロー)
タンデムスタイルさんの投稿 2016年1月11日(月)
歯車単体もしくは、歯車を連結した装置のこと。一般的にバイクの変速装置にはこのギヤが使用され、エンジンの回転をタイヤに伝達する役割(トランスミッション)や、エンジンの回転数と速度に合わせた効率的な運転(シフトチェンジ)をするために装備されている。
クルーズコントロール
通常、バイクは手を放すとアクセルオフになるが、設定した一定の速度を維持できる機能。クルマではオートクルーズと呼ばれている。ブレーキやクラッチ操作でキャンセルできるが、キャンセル操作後も直前までの設定速度で定速走行できる機能などもすでに採用ずみ。さらに発売予定のドゥカティ・ムルティストラーダ1260GTでは周辺状況を認識して速度・車間距離を調整するレーダー式クルーズコントロールを世界で初めて純正採用する予定だ。
光軸
ヘッドライトの照らしている方向。車検時には正しい位置を照らすのかを試験機を用いてチェックされる。
剛性
変形に抵抗したり、変形からもとに戻ろうとする性質のこと。この性質を利用した機構のわかりやすい例にはバネが挙げられるが、バイクの世界ではもっぱらフレームの性能に関して用いられる。フレームにはエンジンの出力性能とバランスが取れた剛性が求められ、一概に高剛性であればよいというわけではない。
自動遠心クラッチ
クラッチ操作をしなくてもギヤチェンジができるクラッチのこと。とはいってもスクーターのように完全なオートマチックではないので、シフトチェンジ操作をしなくてはならない。
スーパーチャージャー
過給機の一種で、排気を利用して吸気を加圧することで燃焼効率を高めようとするターボチャージャーと異なり、クランク軸の回転運動を利用して吸気を加圧する構造を指す。自然吸気以上に爆発的なパワーを得ることができる。パイク用として過去に純正採用された例はなく、ごく一部でチューニングパーツとして流通していたが、2015年にカワサキがニンジャH2で純正採用。現在では同社ニンジャH2シリーズのほかZ H2も純正採用する。
スロットルバルブ
「バタフライバルブ」の欄へ。
前後連動ブレーキ
前ブレーキ、または後ろブレーキのどちらか一方を操作すると、前・後輪、両方のブレーキが適切なバランスで作動するブレーキシステムのこと。コンビブレーキともいう。
暖機(運転)
走り出す前に冷えたエンジンを温めるためにアイドリングをすること。低回転だとエンジン内部をオイルが循環しにくいため、少しだけ(おおむね3,000rpm)回転数を上げて、エンジンの下部が人肌程度に温まったらゆっくり走りながら温めるといい。必要以上の暖気は逆効果も招くため、車種によっては「アイドリング状態で放置しないように」と注意書きされていることもある。
「シングル」の欄へ。
熱ダレ/タレる
長時間の連続走行により発熱してしまい、本来の性能が発揮できていない状態を指す。タイヤ、エンジンなどで発生しやすい。
ノーマル(STD)
新車そのままの状態でユーザーによる変更点がいっさいほどこされていない車両のこと。ちなみに中古車はすでにカスタムされていることがあり、買ったままの状態でもノーマルでないことがある。STD(=スタンダード)と書くこともある。
バースト
タイヤが破裂してしまうこと。発生する代表例は高速連続走行時で、タイヤの空気圧不足が主な原因。タイヤへの負荷が大きくなる高速連続走行時、タイヤ空気圧が低いと“たわみ”が大きくなる(=スタンディングウェーブ現象)。たわみが連続するとタイヤは異常発熱し、最終的には破裂してしまう。
バックファイア
エンジン内の爆発が、点火時期の狂いなどの原因で吸気側(エアクリーナーなど)へ逆流すること。対して、エンジンで完全燃焼しなかった混合気がそのまま排気され、マフラーの中で爆発するのはアフターファイアという。
バッテリーあがり
なんらかの原因でバッテリーの電圧がセルモーターを満足に回せないくらい低下(放電)してしまった状態。
並列2気筒エンジンのことで、シリンダーが平行に並んでいるタイプ。バーチカルツインとの違いは、車体に対してシリンダーが垂直方向に直立しているのか、そうでないかの違いだけ。
パワーバンド
搭載されているエンジンがもっとも効率よく働く回転域のこと。「パワーバンドが広い(狭い)」というように、エンジン特性を説明する際に使うことが多い用語だ。
ハンドルロック
その名のとおりハンドルをロックすることで、盗難抑止のために考えられたモノ。フレームのヘッドパイプ近くにカギ穴が設置されていることもあるが、イグニッションスイッチで操作することが多い。
ピーキー
アクセル全閉から全開までなだらかにパワーが上がるのではなく、ある回転数から突然、力強さを増すような特性のことをいう。「ピーキーなエンジン」のように使われる。
そのパーツがはめ込まれていること。ウインカーがカウルに埋め込まれているスタイルのことを「ウインカーはカウルにビルトインされる」と説明する際に用いる。
Vツイン
V型は2つのシリンダーがV字に傾いたレイアウトになる。独特の鼓動、排気音にファンも多い。スポーツバイクにはV字の角度が75〜90度Vツインが多く。アメリカンなどのモデルにはさらにV字の角度が狭い(挟角)Vツインエンジンが採用され、もちろんキャラクターも鼓動感も違う。
本日の相棒は、スズキのVストローム650のスポークホイール仕様、XTの方。従来モデル比でずいぶんエンジンフィーリングが変わってますね。従来モデルはもっとこうドカドカッという小粒なパルス感があった記憶がありますが、モデルチェンジした新作は、バイイインと軽やかにフケあがるキャラクターになってます。また、気になる新装備のトラクションコントロールの介入具合を知りたいんだけど、このあたりにダートってあったっけ?
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2017年6月27日火曜日
ヤタガイ ヒロアキさんの投稿 2016年12月6日火曜日
フリクションロス
friction=摩擦。主に金属部品同士に摩擦が起き、力を損失してしまうこと。これを減らすことで、燃費の向上、パワーアップなどにつながる。
ベアリング
bearing=軸受け。回転する軸を支え、動きをなめらかにする働きがある。たとえば前後輪を支えているアクスルシャフト(軸)はそのまま取り付けると、タイヤが回転することによって生まれる摩擦でうまく動かなかったり、すり減ったりしてしまう。そこで摩擦を減らすベアリングが必要になってくる。
油圧
エンジン内部を潤滑、清掃、冷却、密閉するエンジンオイルはオイルポンプによって圧力をかけ、各部に送られている。この油圧が低くなるとオイルが行き渡りづらくなり、焼き付きなどの原因となる。なお、パスカルの原理を利用して力を増幅させるディスクブレーキのことも油圧式というが、エンジンオイルの油圧とはまったく別物。
レスポンス
直訳すれば“応答”ということになるが、バイクの場合はアクセル操作でのエンジンの反応を主に指す。「レスポンスがいい」というのはアクセル操作にエンジンが敏感に反応するということ。なお、プレーキ操作による効き方、悪路やコーナリングでのサスペンションの動きを示すこともある。
ヤマハのナイケンと、MT-09のエンジン音聞き比べ動画。両者とも同じ直列3気筒エンジンで、同排気量ですが、クランクまわりの慣性マスが異なり、音を聞くと吹け上がり方に大きな違いがあるのがよくわかる。MT-09は軽めのクランクマスで吹け上がりが早くスポーティ。一方、ナイケンはツアラーテイストのおっとりめな吹け上がりで、アクセルを戻したときの回転の戻りも遅め。走ってみると吹け上がりももちろんだけど、ナイケンの方が、スプロケットの丁数が違うこともあり、 低速コーナーでギヤをおとさずと粘ってくれる。やはりツアラーテイストのナイケンはゆったり気持ちよくワインディングを流せる。…でもそんなつもりがなくてもけっこう速いんだよね、このバイク。乗るだけで腕が数段上がった気になってくる!
タンデムスタイルさんの投稿 2018年10月29日月曜日