バイク用語辞典

『し』から始まる用語

  • シート高

    シート座面の一番低い部分と地面との距離のこと。足つき性の参考にはなるが、シートの幅が広い場合はシート高が低くても足が着かないこともあるので、一概には言えない。

  • シートバッグ

    タンデム(リヤ)シートの上に積載するバッグのことで、リヤバッグともいう。ベルトやストラップを車体の荷かけフックやフレームなどに取り付けて固定する。本来人間が乗る場所に装着するので重量的な問題が発生することが少なく安定感が高い。しかし、タンデムシートを占拠するためタンデムツーリングでの使用はできないことが多い。

  • GPS

    衛星を利用して自分の位置を把握できるシステム。

  • GPライダー

    WGPと呼ばれていた時代や現在のMotoGP(ロードレース世界選手権)に参戦しているライダーのこと。

  • シールチェーン

    ローラー部にグリス(潤滑剤)を封入してあるチェーンのこと。フリクションは増えるが耐久性にすぐれているなどの利点から、ほとんどの市販モデルが採用する。

  • シールド

    ヘルメットに装着されている(あるいは装着する)、風よけのパーツ。フルフェイスヘルメットには標準装備されているが、ジェットタイプのヘルメットには付いていないこともある。

  • JMCA

    全国二輪車用品連合会。ユーザーが安心できる用品を購入できるよう、バイク用品の製造・流通販売を行なう業者が主体となって発足した組織。一番身近なのはマフラーで、「JMCAのマークがあれば、違法マフラーではない」といった、違法・合法の指標になっている。

  • ジェット(型)

    頭部から両頬まで保護する型のヘルメット。ジェット(型)ヘルメットとも呼ばれる。

  • 軸間距離(ホイールベース)

    前輪と後輪の中心(軸:アクスルシャフト)を結んだ距離のこと。「ホイールベース」の欄へ。

  • シケイン

    サーキットのコーナーの一つで、マシンの速度を減速するために設置されている半径の小さなカーブのこと。コースによっては連続している場合もある。

  • シシーバー

    タンデマーの背中に位置する背もたれ。アメリカンやビッグスクーターのカスタムパーツとして人気がある。

  • 示談

    辞書的な意味合いにのっとれば「争いをやめて話し合うこと」、あるいは「裁判によらずに当事者間に成立した和解契約」を指すが、交通社会においては、事故が起きた際に警察の事故証明を受けず、当事者間で念書・金銭の受け渡しをもって暗に処理してしまうことを意味することが多い。なお、事故が発生したとき、当事者には警察へ報告する義務がある(道路交通法第72条)ので、事故現場における当事者間の示談交渉は厳禁。

  • 自動遠心クラッチ

    クラッチ操作をしなくてもギヤチェンジができるクラッチのこと。とはいってもスクーターのように完全なオートマチックではないので、シフトチェンジ操作をしなくてはならない。

  • 自賠責保険(強制保険)

    自動車損害賠償責任保険の略。排気量を問わず公道でバイクを走らせる場合、法律で加入が義務付けられている保険で、加入していないと刑事罰と行政罰を受ける。強制保険ともいわれる。人身事故の対人賠償のみが補償対象で、支払いの限度額が設定されているため、限度を超える額の対人賠償や対物賠償は自賠責だけではまかなえない。

  • シフトアップ/ダウン

    shift =変える。シフトアップ(ダウン)はギヤを入れ替えることを指す。シフトアップならば「1速→ 2速」のようにギヤを上げることを、シフトダウンならば「2速→ 1速」のようにギヤを下げることを意味する。シフトチェンジとも。

  • ジムカーナ

    舗装路(自動車教習所や貸切駐車場などのクローズドコース)で行なわれるパイロンスラロームのタイムトライアル競技。パイロンを並べて作られたコースでスタートからゴールまでのタイムを競う。挙動の不安定な低速域で速さを追求する、非常にテクニカルな競技といえる。

  • ジャイロ効果

    物体が回転すると、回転軸を中心に安定しようとする力。地球の自転やコマにもジャイロ効果が働く。バイクでは前後輪とエンジンのクランクシャフトに大きなジャイロ効果が発生する。

  • 車検

    正確には自動車検査登録制度。バイクの持ち主を登録し、車両が安全基準を満たしているかを検査する。250cc超のバイクは公道を走るために、必ず車検を受けなくてはならない。

  • 車載工具

    バイクにあらかじめ装備されている必要最低限の工具のこと。一般的にあまり丈夫ではないが、使用頻度が高いものを中心にそろえられているので自分で買い足すときの参考にするとよい。

  • ジャックナイフ

    前輪に荷重をかけてブレーキングすることで後輪を浮かせるテクニック。

  • シャフトドライブ

    エンジンの動力をチェーンではなくシャフトでリヤタイヤに力を伝える駆動伝達装置。BMW・R1250GSなどに採用されている。ほぼメンテナンスフリーだが、構造上重いのが難点。

  • 車両型式

    車両メーカーが市販車を販売するにあたり、国に申請し認可を受けた際に与えられるコードネームのこと。車両を省略して型式と呼ばれることも多い。

  • 車両重量

    車両単体の重さに加え、燃料が満タンで、オイルや冷却水など走り出すのに必要な液体が入っている状態の重量のこと。装備重量ともいう。

  • 集合マフラー

    多気筒エンジンから出ているエキゾーストパイプをまとめてしまうこと。4本のパイプを1本にまとめてあれば、4in(イン)1、途中2本になる部分があれば4in2in1などという。表記上それぞれ4-1、4-2-1となることも。

  • シュラウド

    英語で“覆うもの”の意。バイク用語的に「シュラウド」というとオフ車のタンクシュラウドを指す。本来は水冷エンジンのラジエターに風を導くためのパーツだが、空冷エンジンのバイクにダミーとして装着されることもある。

  • シュラフ

    寝袋のこと。

  • 純正パーツ(部品)

    バイクを作っているメーカーが出しているパーツのこと。カワサキのバイクならカワサキ製のパーツが純正パーツ。

  • ショック(ショックアブソーバ)

    サスペンションの中核にある衝撃吸収装置のこと。スプリングとオイルダンパーを組み合わせて衝撃を吸収したり、バイクの傾きや姿勢を抑制するために用いられている。フロントフォークやリヤショックがそれに該当する。サスペンションと同一視したり混同するケースが多いが、厳密には別。

  • シリンダー

    エンジン内にあり、内部でピストンが往復する筒状の部分。気筒ともいう。これが2つあると2気筒。

  • シングル(単気筒)

    シリンダーが一つのエンジン。構造がシンプルなので整備性にもすぐれている。高回転には向かないが低速から粘りのあるトルクを発揮する。

  • シングルシート

    レーサーなどに用いられる一人乗り用のシート。